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止水飼育(実験レポート)2006年5月7日(日)
《はじめに》
「止水飼育(実験レポート)」なんて大仰な表題を掲げてしまいましたが、 普段から「どうにかならないものかなあ」と自分が考えていたものをつらつらと文章にまとめてみただけですので、そんなに内容の濃いものではありません。
ものぐさ男の独り言…という位置付けで暇つぶしに読んでいただければと思います…笑
ご意見、ご感想等ございましたら、サイトマップの「★管理人ウオヒトへのメール_E-mail to UOHITO 」からお便りいただければ幸いです。
なお、最近は迷惑メールが毎日のように届くので、 件名に「魚のことで…」とか「ウオヒトさんへ…」とか僕のホームページに関連する言葉を件名に入れていただけると助かります。 本当、最近は手がこんでいる迷惑メールが多くてメールをチェックするのも一苦労です。 なるべく1件1件確認するように心掛けてはいますが、妖しげな件名は内容を確認することもなく削除することもシバシバですので、 ご協力よろしくお願い致します。

《止水飼育とは…》
「止水飼育」とは、読んで字の如く流れのない水槽にて飼育することです。
何故、こんなことをテーマに選んで自分勝手な実験を披露する気になったかというと、魚の飼育というのは結構お金の掛かるもので、 維持管理が大変だからです…笑。
基本的にものぐさな僕にとっては、この維持管理というのが結構な負荷なのですよね、実際…。 「そんな奴は熱帯魚を飼う資格がない!」と怒られそうですが、もし、維持管理が容易ならば、もっと水槽の数を増やしたいと皆さんも考えるのではないでしょうか。
そこで思い立ったのが、この「止水飼育」です。

《維持管理と経費》
それでは我が家での飼育水槽の維持管理と経費について、箇条書きにまとめてみます。
@月に数回の水換え…結構、頻繁に変えると水道代がかかりますよね
Aろ過装置の設置、ろ過装置の消耗品類の交換…ろ材も馬鹿にならないですよね。僕は安売りの時にまとめ買いしてます
B魚の生活水温のキープ(ヒータ等)…多分、これが一番電気代が掛かっていると思います
C餌…これも安売りの時にまとめ買いしてます
Dその他…特に考えてはいませんけれど、カルキ抜きとか薬関係ですかね

魚を飼うための最低限の仕様になっているかと思います。
さて、ここからは、僕の勝手な考えです。
まず、@の水換えですが、自然界では水換えなんてありません。
それは自然の浄化作用が働いているからです。バクテリアから魚に至るまでの食物連鎖のバランスも完成されているからです(間違っていたらゴメンナサイ)。
つまり、小さな水槽でも完成された自然に近い状態をキープできれば、Aのろ過装置も必要ないということですね。
次にBの生活水温です。こればかりは飼う魚に左右されます。日本産の魚ならまだしも、水温の高い所に住む熱帯魚ではどうにもできません。
ある程度、飼育環境に順応させるということはできますが、日本の冬は池の表面に氷が張りますから熱帯魚には無理ですね。
Cの餌も与えることを止めるというのは無理かと思います。
Dのその他は、特に何も考えていません。

以上のことから、次の飼育環境を試してみた訳です。

《止水飼育環境1》
Back to the nature! ということで試作した飼育環境が次のものです。
・45cm水槽
・川砂(5cm厚に敷き詰める)…川遊びに行った際に頂いてきました
・水草
・流木…こちらも川遊びに行った際に頂いてきました

飼育するものは次の通りです。
・タイリクバラタナゴ(5匹)…婚姻色が出ると熱帯魚のように綺麗
・オイカワ(2匹)…日本産の魚
・イシマキガイ(5個)…コケ取り用
・マツカサガイ(1個)…ドブガイではないけれど、産卵に使えるかも?
タナゴ@ タナゴA
同居者の数も多からず少なからず、また、日本の環境に適しているもの。そして、水を綺麗にするマツカサガイも入れている。
水草も適当な量を入れていることから、取りあえず効果があるか否か分かりませんが水槽内の自浄システムは揃えているつもりです。
上記@からBまでは、何とかクリア?かな…

暫く、様子を見ることにします。

《観察1》
いつの間にか、小さな巻貝が一つ水槽の中にいることを確認しました。
海水魚飼育の際のライブブロック(海から採取してきた微生物やバクテリアの繁殖している生きた石と呼ばれるもの)ではありませんが、 川遊びをしている時に頂いてきた川砂か流木についてきた自然の巻貝のようです。
汽水でしか繁殖しないイシマキガイと違い、もしかすると水槽内で繁殖するかも知れません。

《問題発生》
暫く様子を見ていて、止水に問題があることに気付きました。
それは、餌の問題です。市販されている乾燥人工飼料を少なめに与えていたのですが、餌には思った以上に油分が含まれています。
つまり、それを与えるということは止水の水面上に油を撒いているのと同じことになっていたのでした。
止水ですから飼料に含まれる油分が自然に飼育水と混じることはありませんので、水草や底砂に繁殖しているバクテリアが分解することができないのです。

自然では岸があります。そのため小量の水面上の油分であれば、分解することが可能なのでしょう。また、岸には草木が生えていますから…。
どうやら、完全止水の試みは、早くも挫折したようです…。

《止水飼育環境2》
どう頑張っても、45cm水槽に岸と植物を植えるということは無理です。水面に顔を出すような植物を植えるというのもこの大きさでは無理があるようです。 水面に漂う浮草も検討してみたのですが、水面の空気に触れる表面積を減らすことになりますし、水中内の水草の光を遮ることになります。

そこで、仕方なく上掛け式のろ過装置(水槽の容量よりも大き目のろ過装置)を取り付けることにしました。 但し、スタート時はセットになっているろ材を使用しますが、以後のろ材の交換はしないことにします。
止水水槽

《観察2》
2005年8月に止水飼育環境をセットし、2006年5月現在に至るまで、これといった問題は無く維持されているようです。
その間にお☆様になったものは、タナゴ(メス)1匹とオイカワ1匹です。
原因は、タナゴは輸卵管を出した状態でなくなっていましたので産卵時に何らかの原因で、オイカワは水槽の蓋の狭い隙間をぬってバンジージャンプしたためです。
取りあえず、2005年の夏と2006年の冬を乗り切ったわけですから、不完全ではありますが止水飼育はある程度の成功をおさめたのではないかと思います。

《維持(メンテナンス)方法》
水換えは一度もしていません。飼育水が水面から蒸発して水位が下がるとペットボトルに溜めておいた水を追加するだけです。 水道水をペットボトルに入れて窓際に置いておいた水ですからカルキ抜きもしていません。
もちろん、コケもイシマキガイが掃除してくれますから、水槽内の掃除もしたことはありません。
水草とマツカサガイ、底砂のバクテリアが有効に働いているらしく、飼育水も濁ることはありません。 我が家にある他の水槽と較べても、この水槽くらい手間の掛からない水槽は一つもありません。ちょっと、自分でも驚きです。

《まとめ》
水質の分析をしているわけではありませんが、うまく維持されているといっても良いかと思います。
個人的にうまくいった理由に考えられるのが、水位の4分の1から5分の1くらいまでに自然の川砂を厚く利用したこと、水流を発生させたこと、 魚の数を増やさなかったことがこの水槽のバランスをうまく維持するポイントになった気がします。 本来なら、魚のフンで水質を悪化させるところを厚い底砂に繁殖しているバクテリアが全て分解しているのではないでしょうか。

今後は、水槽内に川砂を厚めに敷くことにします。
ろ過装置のバクテリア量に較べると底砂に含まれるバクテリア量は軽く倍以上になるのではないでしょうか。これって、結構大切なことかも知れません。
止水水槽 止水水槽 止水水槽

《おまけ》
買ってきたばかりの水槽は、どうも飼育環境としては立ち上がりが遅い(適してない?)ような気がします。それは、僕だけでしょうか。
一度でも水を張って、魚を飼っていた水槽の方が、水槽として使い続けていなくとも、飼育環境の立ち上がりは早いような気がします。
多分、おろし立ての水槽の場合、綺麗過ぎて飼育環境を作るのに時間が掛かるからかも知れません。 それとも、購入したての水槽のガラス表面には、何か汚れにくくするためのものが着いているのでしょうか?


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